ども、方向音痴が治らないバンブーです。そんな私は車で出かける時はカーナビが欠かせません。今回はiPhone(スマホ)で無料で使えるカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」と「Google Map」について比較検討してみたいと思います。
初めにちょっと余談ですが、車載カーナビはカーナビとして作り込まれてり、それに勝るカーナビ機能をスマホのカーナビアプリに期待するのは無理があるかもしれません。
しかしスマホのカーナビアプリには絶対的な優位性があります。それが「最新の地図が使える」ということです。
車載カーナビは地図情報をオンラインで取得できないので、ある程度月日が経過すると、新しい道路などに対応できず、有料で地図更新をする必要があります。
しかし、今回紹介する「Google Map」や「Yahoo!カーナビ」は、無料で使えて、かつ地図情報はオンラインで取得するので、常に最新の地図情報が使えるというわけです。
本当に便利な世の中になりましたよね。
では、そんなカーナビアプリの代表格「Google Map」と「Yahoo!カーナビ」について比較検討していきたいと思います。
比較1:目的地検索について
カーナビアプリの基本中の基本である目的地検索についてです。
目的地の検索はYahoo!カーナビもGoogle Mapも当然利用可能です。
しかし、その検索精度には大きな差があるようです。
例えば「千葉みなと」近辺にある映画館を検索するとします。キーワードは「千葉みなと 映画館」とします。この時、私は千葉みなとから程近い蘇我の映画館を検索したかったとします。
すると、Google Mapですと「千葉みなと」から近い順に映画館が検索され、その中に目的の蘇我の映画館が含まれています。
ところがYahoo!カーナビで同じようにキーワードを入れて検索すると「見つかりませんでした」となります。
Google Mapの検索結果 Yahoo!カーナビの検索結果
この辺はGoogle Mapに軍配が上がりそうですね。
ただし、キーワド検索だけが目的地検索の手段ではなく、事前に目的地を地図上で選択し、登録地点として記録することができます。よく行く場所などは登録地点に記録しておけば良いでしょう。これはYahoo!カーナビもGoogle Mapも実現できていてるので、それほど困ることはなさそうです。
比較2:ルート検索について
次にルート検索ですが、最初に言っておきたいのが、Google Mapのルート検索についてです。
Google Mapは時々、えらい細い道を案内したり、現実的には車では通れないような細い道を案内することが稀にあります。初めて行く場所などでこの様なことが発生すると、非常に焦ってしまうことになります。
その点、Yahoo!カーナビは広い道を優先してルート案内するように考慮されていて、とんでもない細い道を案内する様なことはまずないと言えます。
ただし!私の個人的な経験ですが、Yahoo!カーナビでも一度だけ車では入っていけないような道を案内されたことがあります。ですので絶対にYahoo!カーナビが優れている…とは言えませんが、Yahoo!カーナビの方が比較して「優れている」という評価です。
また、ルート検索に高速道路を使うか使わないかの選択ですが、Yahoo!カーナビはルート検索を行なった後で「おすすめ」「高速優先」「一般優先」から選択することができます。また高速料金も確認でます。地図上でそれぞれのルートを一目で比較できるので非常に便利です。
Google Mapも高速を使うか使わないかの設定が可能ですが、ルート検索をする前に設定する必要があり、例えば高速を使う場合のルートと一般道路のみでのルートを比較したい場合には、設定を変える必要があるので、計2回の検索が必要になります。また高速料金が出ないのも不便です。更に地図上で二つのルートを一度に比較することができないので、正直面倒です。
Google Mapのルート Yahoo!カーナビのルート
Google Map Yahoo!カーナビ
こちらはYahoo!カーナビに軍配が上がりそうですね。
比較3:ルート案内について
実際にルート案内を行った場合ですが、こちらはYahoo!カーナビ、Google Mapそれぞれの個性があり、使う人によって意見が別れそうです。
まず、案内中の地図の縮尺ですが、Yahoo!カーナビは一度縮尺を決めると、再度縮尺の変更を行うまで、同じ縮尺のままルート案内を続けます。
それに対してGoogle Mapはオートズーム機能があり、例えば右折の交差点が近づくと、自動でズームインが行われ、交差点付近の詳細な地図表示に切り替わります。交差点を右折した後は、次に訪れる交差点までの間は自動でズームアウトし、遠くまで見通せるモードに切り替わります。
Google Map Yahoo!カーナビ
どちらもカーナビの使い方次第ですが、バンブー的には自分で設定した縮尺でルートを確認したいので、Yahoo!カーナビの方が合っていますが、運転中に画面操作しなくてもズームイン、ズームアウトをしてくれるGoogle Mapも捨て難いとことです。
比較4:高速道路モードについて
車載カーナビを使った経験のある方なら「高速道路モード」を知っているかと思います。この高速道路モードですが、Yahoo!カーナビは対応していますが、Google Mapは非対応です。
Yahoo!カーナビの高速道路モードは非常に良くでいて、出口やSA、PAなどの単位で簡略表示してくれます。またSAやPAではどんなサービスがあるかアイコンで表示してくれます。
また複雑なジャンクションなどはイラストで丁寧に案内してくれるので、どの車線にいれば良いかなど、事前に把握できてとても安心できます。
イラスト表示 ETCレーンも表示可能
また簡略表示ではなく地図による通常表示にも切り替えられるので、好みに応じて使い分けることが可能です。
簡略表示 地図表示
高速道路に関してはYahoo!カーナビの圧勝といったところでしょう。
比較5:渋滞情報について
渋滞情報についてですが、Yahoo!カーナビもGoogle Mapも渋滞情報が使えます。
Yahoo!カーナビの場合は、JARTIC交通情報に加えてプローブによる渋滞情報が使えます。
Google Mapはどうやらプローブ情報のみで渋滞情報を表示している様です。
このプローブ情報ですが、Yahoo!カーナビを利用している人が実際に走行した情報を元に渋滞情報を把握するのですが、ポイントになるのが「利用者数」です。
プローブ情報は仕組み上、利用者が多ければ多いほど正確な渋滞情報を提供できることになります。
利用者の多さでは圧倒的にGoogle Mapの方が多いと言えます。スマホの普及で多くの人がスマホを持っていますが、その中にGoogle Mapをインストールしている人は非常に多いと思います。バンブーもインストールしています。それに対してYahoo!カーナビ使っている人はそれほど多くはないと思います
渋滞しているのがわかる 渋滞していないと表示される
上記の写真では同じ道のりをGoogle Map(左)とYahoo!カーナビ(右)で比較しています。
Google Mapでは自車位置の前方に渋滞が発生していることがわかります。このスクリーンショットを撮った時、実際にこの道は渋滞していました。
Yahoo!カーナビではJARTIC交通情報も使えますので、概ね渋滞情報を把握できますが、JARTIC交通情報がサポートしていないローカルな道路ではGoogle Mapの方が精度の高い渋滞情報を提供してくれそうですね。
比較6:信号、標識、およびオービスについて
これはちょっとGooge Mapには可哀想な比較ですが、ルート案内をしている時に、信号のある交差点や、標識、オービスといった情報をYahoo!カーナビは表示対応しています。
信号に関してはGoogle Mapも対応しているのですが、かなり縮尺を拡大しないと表示されず、肝心のオートズームで表示する縮尺では信号が非表示になってしまいます。(私の使い方が間違っているのかもしれませんが…)
Google Map Yahoo!カーナビ
私の個人的な判断ですが、信号位置が地図上で把握できると「あと二つ先の信号で右折だな」とわかるので、例えばですが、間違って手前の交差点で右折してしまったりといった間違いが無くなります。
またYahoo!カーナビではオービス設置位置が近づいてくると音声で「スピードに注意してください」と案内されます。(移動式オービスには対応していません)
この辺はYahoo!カーナビに軍配が上がりますね。
比較7:スタンドや駐車場について
施設情報といった方がいいかもしれませなんが、スタンドや駐車場を探したい場合はYahoo!カーナビの方が優れています。近くの駐車場やガソリンスタンドを探して、料金を表示する機能を搭載しています。ガソリンスタンドやコインパーキングのブランドを指定して一発で探せるなど、カーナビとしての機能がとても優れています。
Google Mapも施設検索はできますが、料金までは分かりませんし、使い方はどちらかというと地図アプリとしての使い方になります。(車を運転しているという前提にたっていない)
カーナビとしての施設情報という意味ではYahoo!カーナビの方が優れていると言えます。
比較8:リモコンについて
“Google Map”よ、本当にごめんね。この比較もYahoo!カーナビよりな比較になります。
それはリモコンについてです。
基本的にカーナビアプリを使う場合、運転中に縮尺を変更しようとしたり、何かを検索しようとすると、画面を直接操作することになります。
運転中に操作するとなると、これは非常に危険な行為ですし、場合によっては危険運転として警察に取り締まられることになる可能性があります。
ところがYahoo!カーナビは、専用のワイヤレスリモコンが売られているのです。
「ナビうま ハンドルリモコンPlus for Yahoo!カーナビ 」という商品がAmazonなどで発売されています。
このリモコンですが、車のハンドルに取り付けるタイプのリモコンで、Yahoo!カーナビのかなり細かい部分の操作まで行うことができます。
私は特に縮尺の変更や高速道路モードのときに地図モードと高速道路モードの切り替えを非常に良く使います。
ハンドルから手を離さずに操作できるのは非常に安心感があり、とても便利です。
Google Mapはそこを音声による操作でカバーしようとしているのだと思いますが、私の個人的な感想としては、音声だけで操作するのはちょっと無理がある様な気がします。音声だけでカーナビを使いこなすのはまだまだ改善の余地ありといった感じがします。
総合的に優れたカーナビアプリは?
今回は無料で使える「Yahoo!カーナビ」と「Google Map」を比較してみました。
どちらも長所短所があり、利用する局面で使い分けるのが良いと思いますが、今回「車載カーナビに近いのはどちらか?」という観点で比較するなら、やはりYahoo!カーナビの方が優れていると判断します。
Google Mapは元々地図アプリとして登場し、その後カーナビ機能が追加されてきたという経緯があります。
それに対してYahoo!カーナビは元々カーナビアプリとして登場してきており、カーナビとして特化した作りになっています。
また、リモコンが使えるのも判断の一つになります。やはり安全運転は切っても切り離せない評価ポイントですよね。
私は旅行などの遠出の時や初めての場所に行くときはYahoo!カーナビをメインで使いますが、ある程度道のりを把握しているような場合には、渋滞情報に優れているGoogle Mapを使います。
しかし、どちらも無料で使えるというのがすごいですよね。いい時代になりました。
余談:ルート案内していない時…
余談ですがYahoo!カーナビの便利な使い方の一つに、「ルート案内をしていない時」の使い方があります。
車載カーナビを想像していただければわかると思いますが、ルート案内していない時も、地図上で自車位置を確認することができ、ルート案内まではしなくてもいいけど、自車位置の周辺の状況を確認することができますよね?
Yahoo!カーナビは「運転中マップ」という機能でそれを実現しています。ルート案内をしていない時も、自車位置が画面の下の方にあり、前方を表示してくれるものです。

Google Mapでは、ルート案内をしていないと、一定時間でディスプレイが消えてしまい、このような使い方ができません。
このような痒いところに手が届くところがYahoo!カーナビの優れたところですね!
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